並んだサンダル二つ
浴衣を避けて避けて
人混みは嫌いだけど
近くにはいられるかなって
鎖をつけてきたあなたの
その手には触れられなくて
はぐれそうな一瞬に
とても不安になる
どこかで聞いた歌ならば
こんなときに“好き”と言うのかな
ただそこにいてただここにいる
もうそれだけでいいよ
窓硝子に映る花火
どちらを向いても光が降る
こんなにうるさく動くのは
花火のせいじゃないでしょ?
この光を残せるならば
そんな気持ちで腕を伸ばす
よくある気分の一つとして
すぐにかき消されていくのかな
同じ屋台で二人買って
隣で食べるたったそれだけ
“友達”どうしでなんて
“フツウ”のことなんでしょ
ぶつかる肩と肩
あなたの髪の香りがした
やっぱりこの想いは
“フツウ”じゃないんだって
どこかで読んだ話ならば
全て聞こえなくなるのかな
ただ切なくてただ遠すぎて
届かないのは知ってる
空の色を変えるほどの閃光
反響して聞こえる音の弾
こんなに近くにいれたのは
ただ花火のおかげだよ
この気持ちが伝わるならば
それを隠して作り笑い
よくある話の一つとして
どこかに残りもしないのかな
私の花火は開かぬまま
色もつかずに水に濡れて
どんなに苦しく求めても
伝わらないで火も消える
この時間を共にいられた
その事実が消えないように
よくある言葉の一つでさえ
私の中に焼き付けて
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