――ヨウヤクテニイレタ……
 ――ワタシダケノアナタ……



 どうしてあの人
 わたしを拒むの?
 わたしの何が
 いけないのでしょう……

 愛し・乞いしと
 嘆き呼ぶのは
 祈るわたしの
 影法師

 「ほら、ご覧」と誰かの声。
 「あの 墓無き墓の下に、
 暗い 深い 土の中に、
 愛する人は眠ってる」



 優しい言葉の
 影に見え隠れ
 冷たい視線が
 わたしを苛む

 きっとあの人
 わたし以外の
 誰かを選ぶ
 解ってる

 心はもう、諦めるから
 だからせめて、その身体を
 どうかわたしに下さいな
 他は何にもいらないから



 一度堕ちれば
 後は簡単。
 奈落の口は
 直ぐ其処に

 ――漸く手に入れた……
 わたしだけの貴方……!!

 「ほら、ご覧」と誰かの声。
 「墓を土を、 静寂さえ
 暴き 壊して 接吻を!
 そしたら彼はきみのもの!!」



―――――*―――――*―――――*―――――*―――――



<C’>
 ようやく てにいれた /4+5
 わたしだけ のあなた /5+4



<A>
 どうして あのひと /4+4
 わたしを こばむの /4+4
 わたしの ◎なにが /4+4
 いけない ので(しょ)う /4+4
<B>
 かなし こいしと /3+4
 なげき よぶのは /3+4
 いのる わたしの /3+4
 かげほうし /5
<S>
 ほらごらんと だれかのこえ /6+6
 あのはかなき はかのしたに /6+6
 くらいふかい つちのなかに /6+6
 あいするひと はねむってる /6+6



<A>
 やさしい ことばの /4+4
 かげにみ えかくれ /4+4
 つめたい しせんが /4+4
 わたしを さいなむ /4+4
<B>
 きっと あのひと /3+4
 わたし いがいの /3+4
 だれか をえらぶ /3+4
 わかってる /5
<S>
 こころはもう あきめるから /6+6
 だからせめて そのからだを /6+6
 どうかわたし にくださいな /6+6
 ほかはなにも いらないから /6+6



<B’>
 いちど おちれば /3+4
 あとは かんたん /3+4
 ならく のくちは /3+4
 すぐそこに /5
<C>
 ようやく てにいれた /4+5
 わたしだけ のあなた /5+4
<S>
 ほらごらんと だれかのこえ /6+6
 はかをつちを せい(じゃ)くさえ /6+6
 あばきこわし てくちづけを /6+6
 そしたらかれ はきみのもの /6+6



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Salome-サロメ-


 【銀の皿に乗せて お前に口付けをするよ】
 【愛するお前は やっと今 私だけの物】






……という「サロメ(オペラだか舞台だったか忘れました)」の台詞(↑)を知って、つい“カッ”となって書き上げたものです。

一切デレていないヤンデレになりました orz




*()内は一文字で数えて欲しい箇所です
*◎は字足らずの箇所です。






閲覧数:236

投稿日:2010/09/12 15:24:48

文字数:1,092文字

カテゴリ:歌詞

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