温もりさえ 残らない
街の 流れの 中で
あの日だけは 振り向いて
そこに貴方がいた

幸せな 熱病のせいで
幾つかの愁いを 飲み込んだ頃
視界に偶然 捕らえた姿は
見慣れない 笑顔と 左手に 光る石

舞い降りる 雪の白さは
季節の終わりを 告げる様に
急かされた 想いを抱いて
知る顔のない 都会で

独りで 佇んだ


祈る為に 目を閉じて
漏れた 溜め息の音
消したはずの 切なさは
胸を突き刺す棘

お互いを 知りすぎたのかな
嘘を吐く仕草も 今は見抜ける
どうせなら上手く 騙してください
愛情でなくても 愛着を感じたい

冷えていく 外の空気と
火照り続けては 疼く心
矛先が 分かるからこそ
何も出来ずに 俯く

凍て付いた この手の平は
貴方の温度を 求めている
欲望に 素直になれば
深く余計に 傷付く

理屈じゃ 意味がない


喧騒が 彩った夜に
私のいる場所は 見付からなくて
何かから逃げる 足取りで歩く
またいつか 誰かと 出会うかも しれないね

舞い降りる 雪の白さは
季節の終わりを 告げる様に
想いまで 溶けてしまえば…
人の波へと 紛れた

過ぎ去れば 記憶の彼方
忘れてもきっと 思い返す
耳元で ささやく声も
無邪気で苦い 痛みも

優しい気持ちになれる時までは 静かに眠らせて



―――――――――――――――――――――――――――――――――
ぬくもりさえ のこらない
まちの ながれの なかで
あのひだけは ふりむいて
そこにあなたがいた

しあわせな ねつびょうのせいで
いくつかのうれいを のみこんだころ
しかいにぐうぜん とらえたすがたは
みなれない えがおと ひだりてに ひかるいし

まいおりる ゆきのしろさは
きせつのおわりを つげるように
せかされた おもいをだいて
しるかおのない とかいで

ひとりで たたずんだ


いのるために めをとじて
もれた ためいきのおと
けしたはずの せつなさは
むねをつきさすとげ

おたがいを しりすぎたのかな
うそをつくしぐさも いまはみぬける
どうせならうまく だましてください
あいじょうでなくても あいちゃくをかんじたい

ひえていく そとのくうきと
ほてりつづけては うずくこころ
ほこさきが わかるからこそ
なにもできずに うつむく

いてついた このてのひらは
あなたのおんどを もとめている
よくぼうに すなおになれば
ふかくよけいに きずつく

りくつじゃ いみがない


けんそうが いろどったよるに
わたしのいるばしょは みつからなくて
ねおんからにげる あしどりであるく
またいつか だれかと であうかも しれないね

まいおりる ゆきのしろさは
きせつのおわりを つげるように
おもいまで とけてしまえば
ひとのなみへと まぎれた

すぎされば きおくのかなた
わすれてもきっと おもいかえす
みみもとで ささやくこえも
むじゃきでにがい いたみも

やさしいきもちになれるときまでは しずかにねむらせて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Sign of the End

まふやしさんの曲に合わせて書いてみました!
http://piapro.jp/t/ykXf

「夜の都会にたたずむ女性、そこへ静かに雪が降ってきて何かを予感させる」。
提示された以上のテーマに沿わせつつ、ちょっとオリジナル要素も入れつつ。

閲覧数:215

投稿日:2012/12/31 11:22:26

文字数:1,269文字

カテゴリ:歌詞

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  • まふやし

    まふやし

    ご意見・ご感想

    こんばんは!先日は歌詞をご提供いただきありがとうございました。http://piapro.jp/t/ykXf
    大変残念ではございますが今回はほかの方の作品を採用することと致しましたのでご連絡いたします。

    完成まで見守っていただければ幸いです。夜分遅くに失礼致しましたm(__)m

    2013/01/03 01:02:33

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