温い嘘を切り裂いた
バイタリティー

忘れ形見、映せば甦る
過去の疎ましい毎日は繰り返す

あの日もその日も
変わらず僕の目

捉えてしまう

世界は矛盾に
埋もれて呼吸する

描(えが)いた苦汁(くじゅう)に
指を鳴らした

言の葉を拾って、落とした何か
音の間を捨てれば、忘れる

求めて、探した
嫌いだった意味の欠片だけを

臭い知識聴きながら
立ち眩み

一人語り狂えば込み上げる
先の嫉ましい日常は振り返る

あの日もその日も
変わらず僕の手

捕えてしまう

世界は基準に
焦がれて肩揺する

汚(けが)れた哀愁
踵、鳴らした

言の葉を拾って、落とした何か
音の間を捨てれば、忘れる

求めて、無くした
憎んでいた意味の残像を

世界は虚無にも
憧れて喘いだ

削がれた愛情
涙、枯らした

言の葉を拾って、落とした何か
音の間を捨てれば、忘れる

求めて、掴んだ
愛していた意味の面影を