S
空色へ溶けてゆく 軽い翼はきっと
この世界で 終わる訳を
探してたのだろう
A
指で作ったファインダー 雲を浮かべて
話す声 いつの日も 夢に溢れていた
B
屋上の真ん中寝転がって 絶え間ない物語紡いでは
錆び付いた柵の内側に居て 誰もが笑えてた
見渡す事だけで終わりにして 眺めた街は広く綺麗だと言って 生きてた
S
何も知らず過ごした 無垢な姿のまま
居られたなら 知ることなく
幸いでしたか?
A
ソーダ味のドロップス 空に似ていた
水色の 球体を 翳すある日の午後
B
掌から零れ落ちてく時 転がる先でやがて目は覚めた
錆び付いた柵の外側に居て 過去から遠ざかった
足元が離れてゆく瞬間 こちらを見つめていた少女は静かに 笑った
S
消えない罪と呼んだ それが理なら
せめて最後 嫌いだったと
言えばよかったのに
S
翼のない少女は 両手を広げ魅せた
幻でも 白い羽根は
舞い上がっていた
空色へ問い掛ける 幸いとは何か
この世界で 生きた意味を
探すことですか?
~かな読み~
S
そらいろえとけてゆく かるいつばさわきっと
このせかいで おわるわけお
さがしてたのだろう
A
ゆびでつくったふぁいんだー くもおうかべて
はなすこえ いつのひも ゆめにあふれていた
B
おくじょうのまんなかねころがって たえまないものがたりつむいでわ
さびついたさくのうちがわにいて だれもがわらえてた
みわたすことだけでおわりにして ながめたまちわひろくきれいだといって いきてた
S
なにもしらずすごした むくなすがたのまま
いられたなら しることなく
さいわいでしたか
A
そーだあじのどろっぷす そらににていた
みずいろの きゅうたいお かざすあるひのごご
B
てのひらからこぼれおちてくとき ころがるさきでやがてめわさめた
さびついたさくのそとがわにいて かこからとおざかった
あしもとがはなれてゆくしゅんかん こちらおみつめていたしょうじょわしずかに わらった
S
きえないつみとよんだ それがことわりなら
せめてさいご きらいだったと
いえばよかったのに
S
つばさのないしょうじょわ りょうておひろげみせた
まぼろしでも しろいはねわ
まいあがっていた
そらいろえといかける さいわいとわなにか
このせかいで いきたいみお
さがすことですか
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