枯木立
雪が滲む
代わり栄えもなく
目を閉じて

心のなか
映るものを探しても
何も思い浮かばなくて
目を開けて

見えないまま
落ちて空の重さ
重力だけをなぞるように
ぼやけたまま老いて
思い出の残り香がする
花と見紛う、程に雪を忘れる

陽が落ちて
雪は止まず
音のない街は
画のよう

風過ぎて
時計がなく
暮葉吹かれたから
空、回って

回って、まるで無重力みたい
冷たさだけが零れていって
一人だけの涼しさを
忘れていくのだから

仰いで空の向こう
重力だけが離れるように
溶ける前に置いて
重い荷物をまた捨てて
遠くへいくんだ
次は何と見紛おうか、雪を見ている

回って、回って
冬の深く眠る
春の遠く逃げる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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真綿のようでありました / 初音ミク mtrika

閲覧数:25

投稿日:2024/04/22 20:14:21

文字数:310文字

カテゴリ:歌詞

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