夜明けを待たずに　お気に入りの靴で　小さな鞄を抱えて
始発電車の窓目指して　さよならを眠る街に呟いてた

ねぇ　立ち止まらないで　振り向かないで
朝靄の向こうへ　消えて行くよ
失踪する少女　探さないでと残した手紙は
きっとあなたに届くのだろう

横断歩道の白いとこを踏んで　願い事を探したけど
警笛打ち鳴る踏切で足止め　何が欲しいのか忘れた

ねぇ　手紙を見たなら　迷わず追って
朝靄の向こうで　泣いているよ
迷走する少女　本当はずっと
愛しい日常をずっと守り続けていたいの

始発のベル　切符片手に
もうすぐ夜が明ける　行かなきゃ

失踪する少女　探して欲しい
ここにいてくれと引き留める手をずっと待ってる

意地を張って　寂しいくせに
改札を潜って　待ち続けてる
疾走する少女　帰る場所ならあの人の胸へ
飛び込んで泣き出す前に

立ち止まらないで
振り返らないで





よあけをまたずに　おきにいりのくつで　ちいさなかばんをかかえて
しはつでんしゃのまどめざして　さよならをねむるまちにつぶやいてた

ねぇ　たちどまらないで　ふりむかないで
あさもやのむこうへ　きえていくよ
しっそうするしょうじょ　さがさないでとのこしたてがみは
きっとあなたにとどくのだろう

おうだんほどうのしろいとこをふんで　ねがいごとをさがしたけど
けいてきうちなるふみきりであしとめ　なにがほしいのかわすれた

ねぇ　てがみをみたなら　まよわずおって
あさもやのむこうで　ないているよ
めいそうするしょうじょ　ほんとうはずっと
いとしいにちじょうをずっとまもりつづけていたいの

しはつのべる　きっぷかたてに
もうすぐよるがあける　いかなきゃ

しっそうするしょうじょ　さがしてほしい
ここにいてくれとひきとめるてをずっとまってる

いじをはって　さみしいくせに
かいさつをくぐって　まちつづけてる
しっそうするしょうじょ　かえるばしょならあのひとのむねへ
とびこんでなきだすまえに

たちどまらないで
ふりかえらないで