おばあちゃんたちがさ
お花畑とか
何でもないような公園とか
なんであんなに
楽しそうに歩くのか

ずっとわからなかったんだ

歳をとったらみんな
そういう落ち着いた
趣味になるんだって漠然と
歳はとりたくないなって
ちょっと本気で思ってたんだ

学校の帰り道
お世辞にも綺麗とは言えないような
濁った川の土手で遊んでた頃は

いろんな所に遊びに出かける
おねいさん、おにいさんが
羨ましくて。だけど

そんな年頃になると
楽しいのに楽しくなくて

なんだか違う、違うねって苦笑い

何の理由があってか
数年ぶりに訪れた
濁った川の土手

ああ、懐かしいねぇって

笑い合った私達はたぶん
おばあちゃんたちと同じ顔してた