夜明け前の空は
暗い筈が照らされ
曖昧な色
目醒めた闇は
片目を閉ざす

怪物と化物
鬼が出るか蛇が出るか
其方は防衛
此方は守護
交わり継ぎ接ぎ
奏して月

閉ざされた暁
片目の中朝焼け
鮮やかな闇
背負いし帳
音無の刻

防ぎ手と守り手
盾を得るか矛を得るか
其方は攻撃
此方は破邪
交わり継ぎ接ぎ
流離う爪

言の葉は囀り
届かない牙
夢の中微笑った
其れは何処に居る？

怪物と化物
月の夜の花闇
其方は微睡
此方は射し
交わり継ぎ接ぎ
奏して月

檻の番人の光


ーよみがなー

よあけまえのそらは
くらいはずがてらされ
あいまいないろ
めざめたやみは
かためをとざす

かいぶつとばけもの
おにがでるかじゃがでるか
そちらはぼうえい
こちらはしゅご
まじわりつぎはぎ
そうしてつき

とざされたあかつき
かためのなかあさやけ
あざやかなやみ
せおいしとばり
おとなしのとき

ふせぎてとまもりて
たてをえるかほこをえるか
そちらはこうげき
こちらははじゃ
まじわりつぎはぎ
さすらうつめ

ことのははさえずり
とどかないきば
ゆめのなかわらった
それはどこにいる？

かいぶつとばけもの
つきのよるのはなやみ
そちらはまどろみ
こちらはさし
まじわりつぎはぎ
そうしてつき

おりのばんにんのひかり