季節が巡らなければ良いのに inst

中瀬ミル

季節が巡らなければ良いのに
記憶が依存して仕方ないから

例えばが思えば多くなって
初めから徐々に薄れていって
君らはそれでも覚えている
本当嫌だな

変わらないで居てとか
心地の良い言葉が
僕を未だ暑苦しく
離さなくて

渚と人の群れと
美しい笑と手と音
1人きりを笑うように
空を飾る

「綺麗なはずの意味を裏切るように
黒い花火だけが上がれば良い」
いつかの言葉と火照る頬は
熱っぽい季節か煌めきの所為か

それとも僕が少し…

例えばさ、僕ら大人になって
馬鹿げてたねって茶化す日にも
君らはそれでも
変わらず居るんだろう

もう、すぐにこの熱も冷めて
歳だけ重ねていく
老いて枯れるなのに
置いていかれる

いつしか誰にも気付かれずに
知らない間に朽ちてくのに
僕らは叫び続けてるから
証明の歌も愛の唄も

繰り返されて残る

らららら

海岸線1人歩いた
真夜中に少し縋る
ありふれた季節の歌を
少しだけ口ずさんでた