君の髪揺れ かすかな風ひやりと
待宵草に 息を止める
あれは蜃気楼か あれは淡い狐火か
私が見たものは ただゆらゆら 浮かんだ
歌えば 手を伸ばせば そこにある 君の体温
何かが はじけたのは 雲流れ 素足 夏の終わりに
(君の髪揺れ)あ、そばにいた
(かすかな風ひやりと)あ、君を見てた
(待宵草に)あ、遠くて
眩暈に伏せた
さらさら 月の影から りんと響く 虫の声さえ
恋しくて 恋しくて 恋しくて そして失くした
(君の髪揺れ)あ、そばにいた
(かすかな風ひやりと)あ、君を見てた
(待宵草に)あ、笑って
はらりと 夏が散る
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