「ネムリ」


握った手から伝わる
君の刹那の願い
ぼくも同じ想い抱いていた
―一緒にいたい このまま
       できるなら 永遠に―

叶えられない願い
さよなら
ぼくたちのそれは
決して二人の別れを意味するものではなく
けれど二人の再会を意味するものでもない
不可測な孤独を迎える
哀しく愛しい言葉

君のいない時間に比例していく
愛しさと寂しさと愛が揺らぐ不安
心いっぱいに詰まった氷塊
溶かすことができるのは
ただひとつだけ
君の温もり

君がここにいる 君はここにいる
その実感が溶けた氷塊を押し出して
閉じた瞼から溢れだす

君と離れる今この瞬間から
深い眠りに堕ちてしまえればいいのに
君を繰り返し夢に見ながら
そして永い永い眠りから
ぼくが目を覚ましたとき
そこに君がいてくれたら・・・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ネムリ

カテゴリ悩みましたが一応詩ということで。

閲覧数:62

投稿日:2009/05/29 10:20:11

文字数:357文字

カテゴリ:その他

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