【A】
「いつも夢見ていたの 水の外の世界」
僕に言って人魚は 淡く微笑む

【B】
真珠色の満月が 波を飾った夜に
水晶の声で歌う彼女と出会った

【S(C)】
アクアマリンの長い髪の毛が
月の光に輝いて
エメラルド色 明るい瞳が
僕を映してた

「私が怖い?」と尋ねた彼女
少し悲しげにひれを見せ
僕はひたすら首を横に振り
彼女を見つめた

【S(D)】
求められるままに 陸の話をした
ただ笑顔が見たくて
約束を交わした
大地に咲く花を君にあげるよ、と

【A】
「人間と関わるな」海の底の掟
破って泡となり 人魚は消えた

【B】
幾夜も波打ち際で 彼女を待ったけれど
彼女は来なくて 僕は 海に飛びこんだ

【S(C)】
紫紺の水が 白銀の泡が
僕を包んで押し戻す
彼女の姿 探して泳いだ
でも見つからない

珊瑚の林 海藻の森が
「あの子を返せ」と囁いた
声にならないほどの悲しみが
僕の胸を灼く

【S(D)】
何も知らずにいた僕に海が告げる
「あの子はもう居ない」と

彼女を呼ぶための名前すら知らずに
僕はただ泣いた

【E】
どうか 僕に 君の 姿を見せて

~~~よみ~~~
「いつもゆめみていたの みずのそとのせかい」
ぼくにいってにんぎょは あわくほほえむ

しんじゅいろのまんげつが なみをかざったよるに
すいしょうのこえでうたう かのじょとであった

アクアマリンのながいかみのけが
つきのひかりにかがやいて
エメラルドいろ あかるいひとみが
ぼくをうつしてた

「わたしがこわい?」とたずねたかのじょ
すこしかなしげにひれをみせ
ぼくはひたすらくびをよこにふり
かのじょをみつめた

もとめられるままに りくのはなしをした
ただえがおがみたくて
やくそくをかわした
だいちにさくはなをきみにあげるよ、と

「にんげんとかかわるな」うみのそこのおきて
やぶってあわとなり にんぎょはきえた

いくよもなみうちぎわで かのじょをまったけれど
かのじょはこなくて ぼくは うみにとびこんだ

しこんのみずが はくぎんのあわが
ぼくをつつんでおしもどす
かのじょのっすがた さがしておよいだ
でもみつからない

さんごのはやし かいそうのもりが
「あのこをかえせ」とささやいた
こえにならないほどのかなしみが
ぼくのむねをやく

なにもしらずにいたぼくにうみがつげる
「あのこはもういない」と

かのじょをよぶためのなまえすらしらずに
ぼくはただないた

どうか ぼくに きみの すがたをみせて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

人魚の唄 (応募用)

作曲:霧姫知華さん、編曲:いっこうさんの曲に、歌詞を付けさせて頂きました。
こちら→http://piapro.jp/t/irBi

とても優雅にして美麗な曲です。涙が止まりませんでした。
作ったは良いが、恐れ多い……

閲覧数:155

投稿日:2011/08/01 17:09:48

文字数:1,059文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました