1.
1A
二人だけの 秘密ね
白い手紙 パスポート
ポシェットには それだけ
甘いミストの 午後4時
1B
白と 赤の コーヒーカップ
カタコト泣く 木のコースター
陽気に笑う 見えないクラウン
レストラン ずっと CLOSE
1S
終わらないユメ 溶けていくトキ
君とつながる この瞬間
軽やかなステップ 回りだすメリー
風船が空に溶けていく
2.
2A
鐘が鳴り止む 午後9時
街の明かり きらめいて
帽子目深な クルーが
飾り立てゆく フィナーレ
2B
煤を まとう メリーゴーランド
途切れ途切れ オルゴール
ひとりで歌う アコーディオン
着ぐるみの中は 空っぽ
2S
眠らないヨル ビロードのソラ
二人きりの 闇のパレード
甘やかなドロップ 消えていくロウ
目を閉じて耳を澄ませた
C
愛されていた 記憶の中に
たくさんの笑顔 あふれてる
君の鼓動が 聞こえているよ
まだ ここで 君は 生きてる
2SS
終わらないユメ 溶けていくトキ
夜明けとともに さよなら
神秘のベール 閉じゆくセカイ
また明日 門が開くまで
月のない夜のパレード
みんな大好きアミューズメントパーク!
元は応募用でした。
歌詞に出てくる「君」は、廃墟となった遊園地のことです。「彼」を愛し、ともに過ごした少女のもとに、ある日、招待状と無期限のフリーパスが届きます。電気も通っていないし誰もいないはずなのに、アトラクションはぎこちなく動き、帽子をかぶり顔の見えないクルーが園内に立っていました。
かつてのように、再び大勢の人に愛されるその日まで、それまで彼はただ眠っているだけ。暗闇の中でたったひとり、音楽のないパレードを眺めながら少女は今日も明日も「彼」の見る淡い夢の世界へと行きます。
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