月明かり照らした　静かな森の中
揺れ動く水辺に　映りゆく影二つ

響いた鼓動に　吸い寄せられるように
追いかけていった
伸ばしたこの手が　水鏡の中へと
静かに溶けてく

見つめていた視線　踊る光と影が
儚く揺れ動く　月明かりの下で
眠る森の中で　呟いた声だけが
静かにこだまして　夜の闇に溶けた

隣で笑っては　誘惑するように
耳元で囁く　優しい声が響く

水面に映った　鏡の月明かりが
包み込んでゆく
澄み渡る声に　心動かされては
小さく微笑む

手を伸ばせばすぐに　届きそうな距離でも
触れることできずに　鼓動だけが響く
眠る森の奥で　交わしてゆく言葉は
胸の奥締め付け　水鏡が揺れる

見つめていた視線　踊る光と影が
儚く揺れ動く　月明かりの下で
揺れ動いた影は　優しい声囁き
惑わせてはすぐに　森の奥に消えた

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つきあかりてらした　しずかなもりのなか
ゆれうごくみずべに　うつりゆくかげふたつ

ひびいたこどうに　すいよせられるように
おいかけていった
のばしたこのてが　みずかがみのなかへと
しずかにとけてく

みつめていたしせん　おどるひかりとかげが
はかなくゆれうごく　つきあかりのしたで
ねむるもりのなかで　つぶやいたこえだけが
しずかにこだまして　よるのやみにとけた

となりでわらっては　ゆうわくするように
みみもとでささやく　やさしいこえがひびく

みなもにうつった　かがみのつきあかりが
つつみこんでゆく
すみわたるこえに　こころうごかされては
ちいさくほほえむ

てをのばせばすぐに　とどきそうなきょりでも
ふれることできずに　こどうだけがひびく
ねむるもりのおくで　かわしてゆくことばは
むねのおくしめつけ　みずかがみがゆれる

みつめていたしせん　おどるひかりとかげが
はかなくゆれうごく　つきあかりのしたで
ゆれうごいたかげは　やさしいこえささやき
まどわせてはすぐに　もりのおくにきえた