(a)
難攻不落の　白日夢を編め
不実を固めた　此処は虚栄の王座
大胆不敵の　舌先三寸
踊り踊らされ　板に付く道化ぶり
真実は何処？　どんな問いかけも
暴かれぬように　かわしてみせるだけで

(b)
惑う素振り　僅か滲ませれば
愚か者は　すぐに食らいついて

(a')
慇懃無礼に　腹を探りあえ
跳梁跋扈の　社交はこの世の常
道を誤れば　脆い砂の上
呑み込まれぬよう　渡っていくだけだと

(b')
我が身睨む　視線往なし笑え
持てる武器は　未だこの手の内


(a'')
合わせた鏡で　つくる回廊の
頂点に座すは　対を成す独裁者
誠実を謳う　声は朗々と
迂闊な獲物を　容易く誘き寄せる

(b'')
誰も彼も　歯牙を隠している
仮面じみた笑みを　叩き潰せ

(b''')
合わせ鏡　対が揃ったなら
敵うものは　誰も在りはしない

(b'''')
合わせ鏡　対が揃ったなら
怖いものは　何も在りはしない

(b''''')
合わせ鏡　対が揃ったなら
敵うものは　誰も在りはしない…



【補足版】（　）でふりがな表記

(a)
難攻不落（なんこうふらく）の　白日夢（はくじつむ）を編（あ）め
不実（ふじつ）を固（かた）めた　此処（ここ）は虚栄（きょえい）の王座（おうざ）
大胆不敵（だいたんふてき）の　舌先三寸（したさきさんずん）
踊（おど）り踊（おど）らされ　板（いた）に付（つ）く道化（どうけ）ぶり
真実（しんじつ）は何処（いずこ）？　どんな問（と）いかけも
暴（あば）かれぬように　かわしてみせるだけで

(b)
惑（まど）う素振（そぶ）り　僅（わず）か滲（にじ）ませれば
愚（おろ）か者（もの）は　すぐに食（く）らいついて

(a')
慇懃無礼（いんぎんぶれい）に　腹（はら）を探（さぐ）りあえ
跳梁跋扈（ちょうりょうばっこ）の　社交（しゃこう）はこの世（よ）の常（つね）
道（みち）を誤（あやま）れば　脆（もろ）い砂（すな）の上（うえ）
呑（の）み込（こ）まれぬよう　渡（わた）っていくだけだと

(b')
我（わ）が身（み）睨（にら）む　視線（しせん）往（い）なし笑（わら）え
持（も）てる武器（ぶき）は　未（いま）だこの手（て）の内（うち）


(a'')
合（あ）わせた鏡（かがみ）で　つくる回廊（かいろう）の
頂点（ちょうてん）に座（ざ）すは　対（つい）を成（な）す独裁者（どくさいしゃ）
誠実（せいじつ）を謳（うた）う　声（こえ）は朗々（ろうろう）と
迂闊（うかつ）な獲物（えもの）を　容易（たやす）く誘（おび）き寄（よ）せる

(b'')
誰（だれ）も彼（かれ）も　歯牙（しが）を隠（かく）している
仮面（かめん）じみた笑（え）みを　叩（たた）き潰（つぶ）せ

(b''')
合（あ）わせ鏡（かがみ）　対（つい）が揃（そろ）ったなら
敵（かな）うものは　誰（だれ）も在（あ）りはしない

(b'''')
合（あ）わせ鏡（かがみ）　対（つい）が揃（そろ）ったなら
怖（こわ）いものは　何（なに）も在（あ）りはしない

(b''''')
合（あ）わせ鏡（かがみ）　対（つい）が揃（そろ）ったなら
敵（かな）うものは　誰（だれ）も在（あ）りはしない…