A
痩せたビル群に 歪な形を象る
摩天楼の空
暗闇に浮かぶ 無機質な明かりに霞む
幽玄美の月
B
熱の無い壁に 影が躍り
現実がまた遠のいてく
S
愛が 愛が足りない
冷たい夜が私にキスをした
揺れる 揺れる光源が
長い静寂を震わす
A
褪せたロジカルに 形成ばかり繰り返す
模造物の群れ
鏡面の夢に 見え透いた嘘が蔓延る
戯れ言のパレード
B
耳に張り付いて 響く雑音(ノイズ)
何が真実? 解らなくなる
S
愛が 愛が足りない
手を伸ばしても掴む者はいない
廻る 廻る残響が
不条理に私を壊してく
D
押し潰されたまま
いつか混濁に溺れるまで
幻想に浸れたらいい
S
愛が 愛が欲しくて
果てしなく 長い長い夢をみた
詰めた羨望の先が
脆い塵へと化してしまう前に
S'
愛が 愛が足りない
冷たい夜が私にキスをする
流せ 流せ涙を
この夜が果てて散るまで
~かな読み~
A
やせたびるぐんに いびつなかたちおかたどる
まてんろうのそら
くらやみにうかぶ むきしつなあかりにかすむ
ゆうげんびのつき
B
ねつのないかべに かげがおどり
げんじつがまたとおのいてく
S
あいが あいがたりない
つめたいよるがわたしにきすおした
ゆれる ゆれるこうげんが
ながいせいじゃくおふるわす
A
あせたろじかるに けいせいばかりくりかえす
もぞうぶつのむれ
きょうめんのゆめに みえすいたうそがはびこる
ざれごとのぱれーど
B
みみにはりついて ひびくのいず
なにがしんじつ わからなくなる
S
あいが あいがたりない
ておのばしてもつかむものわいない
まわる まわるざんきょうが
ふじょうりにわたしおこわしてく
D
おしつぶされたまま
いつかこんだくにおぼれるまで
げんそうにひたれたらいい
S
あいが あいがほしくて
はてしなく ながいながいゆめおみた
つめたせんぼうのさきが
もろいちりえとかしてしまうまえに
S'
あいが あいがたりない
つめたいよるがわたしにきすおする
ながせ ながせなみだお
このよるがはててちるまで
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