眩む夜 深く ふかく
青褪める 冷めた皮膚

焼かれた 首を 撫で
埋もれた 土の 底

癒えた筈の傷痕は
まだ温い血を滲ませる

ぽつり 浮かぶ ひかり なみだ
細く 緩く 伸びる 軌跡

永久の果てを 探しながら
何処[いずこ] 沈む アルファルド[Alphard]


眠る星 深く ふかく
微睡みの 甘い夢

刎[は]ねられた 首を 追い
据えられた 空を 這い

消えた筈の傷痕は
まだ狂おしく痛みを孕む

ふわり 揺らぐ あかい いのち
遠く 高く 辿る 軌道

続く鼓動 抱えながら 
何処 沈む アルファルド[Alphard]


踏み躙られた 欠片にも
誰かの愛が 有るのだと

遠ざかる 懐かしい声
閉ざす瞼 増すだけの 闇


ぽつり 落ちる あわい なみだ
いつか 欠けて 失せる 記憶

続く孤独 怯えながら 
昏[くら]く 沈む アルファルド[Alphard]



****************

くらむよる ふかく ふかく
あおざめる さめたひふ

やかれた くびを なで
うずもれた つちの そこ

いえたはずのきずあとは
まだぬるいちをにじませる

ぽつり うかぶ ひかり なみだ
ほそく ゆるく のびる きせき

とわのはてを さがしながら
いずこ しずむ アルファルド

ねむるほし ふかく ふかく
まどろみの あまいゆめ

はねられた くびを おい
すえられた そらを はい

きえたはずのきずあとは
まだくるおしくいたみをはらむ

ふわり ゆらぐ あかい いのち
とおく たかく たどる きどう

つづくこどう かかえながら
いずこ しずむ アルファルド

ふみにじられた かけらにも
だれかのあいが あるのだと

とおざかる なつかしいこえ
とざすまぶた ますだけの やみ

ぽつり おちる あわい なみだ
いつか かけて うせる きおく

つづくこどく おびえながら
くらく しずむ アルファルド

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

アルファルド[Alphard]

アルファルド(Alphard、α Hydrae、略称α Hya)
うみへび座のα星。アラビア語由来で(al-Fard, Fard)より。意味は「孤独なもの」。周囲に明るい星がないことから名づけられた名前である。
別名コル・ヒドレ(Cor Hydrae、ラテン語で「蛇の心臓」の意)はティコ・ブラーエによって名付けられた。丁度、うみへびの心臓に位置することに由来する。



【ガチKAITO支援】αlphαrd
http://piapro.jp/content/qbigqwyfr3hbjir3

原案・タイトルはコチラの作品より。
nxnさんのきれいな兄さんに妄想がとまらなくなり、またもや自重せずつらつらと歌詞っぽいものを書かせていただきました。
うみへび座に纏わるギリシャ神話がベースになってます。



**********

長い時を変わらず、そこに在り続ける赤い星。
見下ろす世界は移ろい続け。
血濡れたこころを寄せるものを、得てはまた失う。

その孤独を、時は決して癒してはくれないのだ。


閲覧数:470

投稿日:2010/09/08 17:12:42

文字数:824文字

カテゴリ:歌詞

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