渇いた足音 冴える夜(よ)に染み渡る
熱情のこもる白い息と重なり
潤んだ面影 愛を求めた左手で
五線譜に散りばめた 哀(あい)のメロディー囁く

時の破片一つ二つ 拾ってケースの中
思い出逃がさぬように

ゆらり 鏡の湖に浮かんだ小舟みたいに
揺蕩(たゆた)っていたいよ 悲愴忘れるため


霞んだ三日月 窓ガラス越しに
ただ譜面散る暗い部屋 ほのかに照らすだけ
壊れた運命の針 メトロノームでたらめで
涙ぐむチューニング 合うはずもない 俯いた

音の破片三つ四つ こぼしてケースが割れ
歌声はもう聴こえない

きらり 月光の水面(みなも)のしおらしい小舟の上で
まどろんでいたいよ 夢見続けるため


瞳の奥 焼き付く記憶 君の笑み色褪せる


月光は帰らぬ昔 闇夜(やみよ)の歌



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かわいたあしおと さえるよに しみわたる
ねつじょうのこもる しろいいきと かさなり
うるんだおもかげ あいをもとめたひだりてで
ごせんふにちりばめた あいのめろでぃー ささやく

ときのはへん ひとつふたつ
ひろって けーすのなか
おもいで にがさぬように

ゆらり かがみのみずうみに うかんだこぶねみたいに
たゆたっていたいよ ひそう わすれるため


かすんだみかづき まどがらすごしに
ただ ふめんちるくらいへや ほのかにてらすだけ
こわれたうんめいのはり めとろのーむでたらめで
なみだぐむちゅーにんぐ あうはずもない うつむいた

おとのはへん みっつよっつ
こぼして けーすがわれで
うたごえは もうきこえない

きらり げっこうのみなもの しおらしいこぶねのうえで
まどろんでいたいよ ゆめ みつづけるため

ひとみのおく やきつくきおく
きみのえみ いろあせる
げっこうはかえらぬむかし やみよのうた

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

▼月光哀歌

makotoさんの歌詞募集に応募しました。
http://piapro.jp/t/KOzw

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不採用作品です。
月光をモチーフにした悲恋の歌です。
修正希望箇所ありましたら何なりとお申し付けください。

閲覧数:278

投稿日:2016/09/24 17:16:25

文字数:767文字

カテゴリ:歌詞

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