ジャケット

00:00 / 04:18

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

夜半に消えゆ 未マスタリング音源

a
煤けた雨の日
午前二時
一人、部屋の隅
視路線迷わせては

b
空言の唄を歌えど
あぁ、揺れる筈もないな
掠れたその声は浮かべずに枯れて転げて

静寂。

s
閉めきった この部屋で
耳鳴りこさえて
僕は、誰を、何を、想う?

ほら、今日も独りで
膝抱えればいいの
―なんて、やめた。
明日は見えないや
嘘みたいに青
描いては ふわりくるり

a

嘯く雨の日
午後六時 
一人、帰路を
穴の散った傘を
無為に差しては
自嘲するの

b
唄を歌えど
あぁ、雨音に啄ばまれ
湿ったその声は浮かべずに腐り爛れて

静寂。

s
着飾った この教室で
物憂げ掴んで
あたし、誰を、何を、想う?

ほら、今日も独りなの
被り猫 可愛いでしょ
―なんて、やめた。
明日が見えないよ
解れたその糸で
編み上げたのは

理想?空想?妄想?
もういらないよ


b
唄を拾えど
もう辿る宛ても失い様だ
たどたどしい声で鳴いてみても、静寂。
止まない、暗転。


s

雨はもう降り止まずに
世界を包んだ
君は、君は、何を想う?
ほら、今日も独りとか
もう言わないでおくれよ
溺れて息すらしにくいけれど

鳴々
星も月も膝抱えて
猫が一つ泣き声挙げた
あぁ、けれど。
何時も響かずにひとりさ
夜半に消えゆ。

鳴々
そんな唄は聞きたくはないよと
ボクは口に含んだ
ねぇ、そしていつか笑えますようにと、鳴いて。


台詞部分

少年A

例えば僕が居なくなったとて、世界はさほど興味もないだろう
一人きり膝を抱えては部屋の隅
夜毎震える、だけなのだから

今夜も月がけらけらと
僕に噛み付こうと探し廻る
掠れたこの声は、Åすら揺らせはしなくて
ただ、ただ僕は。

足元に青を、描くしか出来なかった。

それは、それは。

―えらく、綺麗でした。

少女A

例えばあたしが居なくなったとて、世界はさして変わりもしないだろう
被りに被った猫の深く
只々腐る、だけなのだから

止まない雨はしとしとと
穴の散らかる傘を歩む
湿ったこの声は、転がることすら儘ならずに
ただ、ただあたしは。

編み上げたその糸に、縋るしか出来なかった。

それは、それは。

―ひどく、儚いのでした。

閲覧数:646

投稿日:2012/09/13 00:51:22

長さ:04:18

ファイルサイズ:9.8MB

カテゴリ:音楽

クリップボードにコピーしました