ぼくはとししたが
ほしかったそうだった
あるひ やってきたのは
おくびょうなきみだった
でかけるとき ほえて
ずぼんのすそをかんできてはまるで
いかないで そんなふうな
かおでぼくをのぞいた
かえるとまっさきに
おでむかえしてくれたね
あぁ わんわんわん
さみしがりやさん
ぎゅっとだきあげては
すりすりと
ぬくもりがここちいいな
ずっとだいていたいなって
あぁ わんわんわん
ほら わんわんわん
たのしくおさんぽにでかけよう
さいごはかけっこでよーいどん
きょうもぼくのかちだね
友とうまくいかずに
恋人できては別れたり
ダメダメだと泣いていた
僕は独りぼっちだと
普段来ないのにトコトコと
歩みよるふわふわシルエット
話せずとも癒してくれた
立ち直れる勇気をくれた
いたずらっ子のかまってちゃん
叱られふて寝してた
あぁ わんわんわん
昔みたいに
遊んではあげられないや
それどころじゃないなんて
全然わかってあげられなくて
あぁ わんわんわん
ねぇ わんわんわん
いたずらが段々と増えてきて
いい加減にしなさいと
人の都合で心が傷んでた
突然だった
元気だったのに
ずっと一緒だと
思っていたのに
想っていたのに
わんわんわん
聞かせてくれよ
元気にまた声を聞かせてよ
あぁ わんわんわん
あの夢は何?
最後に小突いて居なくなった
まるで弱りきった僕にいつまで
そうしてんだって言ったようで
わんわんわん
さぁ わんわんわん
今にも起きそうな顔して
僕の体温をあげるから
そっと安らかにおやすみ
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