(A1)
声を張り上げ喚いて
何が変わるというのか?
酷く歪んだペルソナ
既に手遅れじゃないか

掴む物は陽炎、
脆く壊れてしまった
僕は孤独に襲われ
今日も此処から逃げ出す

(B1)
街の中、喧噪、自分を
保つことさえ出来ない
そうさ、誰かの悲劇も
僕には関係ないだろ?

(S1)
ほら誰も彼も
気づかぬふり
こんな声は響かず
ただ消えていくよ
全て灰色の世界、虚しい
君は何も
知らないのさ
明日は何がどうなる?
ああ、誰のせいだ
昨日の残滓、叫びに
また僕らは耳をふさぐ


(A2)
淡い理想を砕いて
何が終るというのか?
刻み込まれた命は
とても醜い形だ

長い雨に凍えて
右も左も分からず
子猫のように鳴いても
救いの手などないのさ

(B2)
交差点、雑踏、奇跡を
願うことさえ出来ない
そうさ、流した涙も
無意味に零れていくだけ

(S2)
ほら誰も彼も
目を背ける
こんな日々を重ねて
また自問自答
僕はどうしてこんなに苦しい?
君も僕も
出来ないのさ
明日を変えることなど
ああ、崩れていく
いつかの言葉、嘆きに
また僕らは耳をふさぐ


(C)
巡り巡る思考回路砕けて
無残、悲惨、途切れた螺旋
生きる意味はどこにあるのだろうか?
辿り着いた現在(いま)、闇の中で


(B3)
蛙鳴蝉噪、未来に
祈ることさえ出来ない
そうさ、穢れた記憶は
僕には必要ないだろ?

(S3)
ほら誰も彼も
気づかぬふり
こんな声は響かず
ただ消えていくよ
世界を染めた灰色

誰も彼も
目を背ける
こんな日々を重ねて
また自問自答
その繰り返し、無力を
知る傍観者

君は何も
知らないのさ
明日は何がどうなる?
ああ、誰のせいだ
昨日の残滓、叫びに
また僕らは耳をふさぐ


_________________________________________________________________________

ひらがな

(A1)
こえを はりあげ わめいて
なにが かわると いうのか
ひどく ゆがんだ ぺるそな
すでに ておくれ じゃないか

つかむ ものわ かげろう
もろく こわれて しまった
ぼくわ こどくに おそわれ
きょうも ここから にげだす

(B1)
まちの なか けんそう じぶんを
たもつ ことさえ できない
そうさ だれかの ひげきも
ぼくにわ かんけい ないだろ

(S1)
ほら だれも かれも
きづか ぬふり
こんな こえわ ひびかず
ただ きえて いくよ
すべて はいいろ のせかい むなしい
きみわ なにも
しらな いのさ
あすわ なにが どうなる
ああ だれの せいだ
きのうの ざんし さけびに
また ぼくらわ みみを ふさぐ


(A2)
あわい りそうを くだいて
なにが おわると いうのか
きざみ こまれた いのちわ
とても みにくい かたちだ

ながい あめに こごえて
みぎも ひだりも わからず
こねこ のように ないても
すくい のてなど ないのさ

(B2)
こうさ てん ざっとう きせきを
ねがう ことさえ できない
そうさ ながした なみだも
むいみに こぼれて いくだけ

(S2)
ほら だれも かれも
めをそ むける
こんな ひびを かさねて
また じもん じとう
ぼくわ どうして こんなに くるしい
きみも ぼくも
できな いのさ
あすを かえる ことなど
ああ くずれ ていく
いつかの ことば なげきに
また ぼくらわ みみを ふさぐ


(C)
めぐり めぐる しこう かいろ くだけて
むざん ひさん とぎ れた らせん
いきる いみわ どこに あるの だろうか
たどり ついた いま やみ のなかで


(B3)
あ めい せんそう みらいに
いのる ことさえ できない
そうさ けがれた きおくわ
ぼくにわ ひつよう ないだろ

(S3)
ほら だれも かれも
きづか ぬふり
こんな こえわ ひびかず
ただ きえて いくよ
せかい をそめた はいいろ

だれも かれも
めをそ むける
こんな ひびを かさねて
また じもん じとう
そのくり かえし むりょくを
しる ぼうかんしゃ

きみわ なにも
しらな いのさ
あすわ なにが どうなる
ああ だれの せいだ
きのう のざんし さけびに
また ぼくらわ みみを ふさぐ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

灰色の世界と傍観者

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作曲・双葉鱈さん

閲覧数:178

投稿日:2015/06/12 22:04:32

文字数:1,820文字

カテゴリ:歌詞

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