Snow Fall
１
雪が降り積もって　街は冬化粧　これから
行（ゆ）き交う人の波は徐々に消え
滲む灯火（ともしび）が　窓に映し出す　話すよ
僕が夢に見ていた　君と二人で暮らす　　未来の物語を

掴んで抱えて 何度集めても
この手に残した　君の温もりは
胸から零れて　すぐに逃げて行（ゆ）く
切なさだけがカーテンの中
　　　　　　　　　　　
空を　舞う子供達　願いを叶えて今だけ
虚ろな儚い景色　　目の前を塞ぐから
月が　照らし出す夜（よ）に　別れを選んだ僕らは　　
とめどない悲しみを背に　　いつか笑顔になれるかな　　（※「ない」は一字扱い）

２
雪は深くなって　響くアルペジオ　輝く
星が弾（はじ）き奏でる旋律が
告げるエピローグ　恋の終止符が　結んだ
強く固い鎖を　斧で断ち切るように　無惨に引き離すよ
　　　　　　
季節が巡って　春に変わっても
君への思いは　いつもそのままで
絶えない祈りは　きっと叶うはず
そう信じてた　　二十歳の頃
　　　　　　　　
僕がすぐあたためる　凍える冷たい身体を
願いよ遠くへ翔けろ 旅立ちの滑走路
夜（よる）が終わりを迎え　誰もが夢から醒めても
あなたはもう戻らない　ひとりきりでは寂しいよ