Aメロ

宵闇に
昇り来る月

そっと
悲しげに
揺れていた

Bメロ

その心をただ覗きたくて
毎夜見つめていても

決して届くことはない
それは不可侵の領域

サビ

儚く降り注ぐ雨は
月が流す涙のようで

頬を伝うその雫に痛みを
紛らせた

Aメロ

輝いた
月が落とした

光
その影に
何を見る

Bメロ

あてどなく周り見渡しても
何も見えないままで

寂しさだけが寄り添う
孤独な道が照らされた

サビ

欠片を少しずつ零し
やがて三日月となる頃に

伽藍のこの心も同じように
欠けていく

ラスサビ

脈打つ心臓の音が
静かに途切れてしまうまで

せめて月(あなた)だけは消えることなく
優しく見守り続けて

～かな詞～

Aメロ

ひがしずみ
のぼりくるつき

そっと
かなしげに
ゆれていた

Bメロ

そのこころをただのぞきたくて
まいよみつめていても

けっしてとどくことはない
それはふかしんのりょういき

サビ

はかなくふりそそぐあめは
つきがながすなみだのようで

ほほをつたうそのしずくにいたみを
まぎらせた

Aメロ

かがやいた
つきがおとした

ひかり
そのかげに
なにをみる

Bメロ

あてどなくまわりみわたしても
なにもみえないままで

さびしさだけがよりそう
こどくなみちがてらされた

サビ

かけらをすこしずつこぼし
やがてみかづきとなるころに

がらんのこのこころもおなじように
かけていく

ラスサビ

みゃくうつしんぞうのおとが
しずかにとぎれてしまうまで

せめてあなただけはきえることなく
やさしくみまもりつづけて