【イン】
我ガ世誰ゾ色破ニ
歩兵ト散リヌルヲ

【1A】
真っ白な絹はいつか
雨風泥にまみれ
重く肌に貼り付く
蜘蛛の糸のように

戻りゆく道もなく
歩兵のように進む
誰もが抗えずに
押し出されるままに

【1B】
朽ちゆく運命(さだめ)なら
花を咲かせよう
一度きりでもいいさ
派手に咲き誇れ

【1サビ】
浅き夢見し酔ひに更け
胡蝶の夢も無し
浮世に流されてもいいさ
それが生き様ならば

一度限りの花の色
見事に咲かせたら
有為ノ奥山デ色破ニ
歩兵ト散リヌルヲ

【2A】
真っ赤な情熱背負う
錦の鯉のように
気高く生きていたい
滝を登るように

誰にも気付かれない
日陰の中でさえも
鮮やかに花は咲く
見事な一輪花

【2B】
どれだけ足掻いても
いずれ散る運命(さだめ)
去り際に舞い落ちる
これぞ花道か

【2サビ】
邯鄲夢の枕など
現世で蹴飛ばして
不器用でも不出来でもいいさ
それが生き様だから

一世限りの花の色
見事に散らせたら
誰ゾ常ナラム色破ニ
歩兵ト散リヌルヲ

【ラスサビ】
浅き夢見し酔ひに更け
胡蝶の夢も無し
浮世に流されてもいいさ
それが生き様なら

一度限りの花の色
見事に咲かせたら
有為ノ奥山デ色破ニ
歩兵ト散リヌルヲ

-かしひらがな-

【イン】
わがよたれぞいろはに
ほへいとちりぬるを

【1A】
ま(っ)しろなきぬはいつか
あめかぜどろにまみれ
おもくはだにはりつく
くものいとのように

もどりゆくみちもなく
ほへいのようにすすむ
だれもがあらがえずに
おしだされるままに

【1B】
くちゆくさだめなら
はなをさかせよう
いちどきりでもいいさ
はでにさきほこれ

【1サビ】
あさきゆめみしよいにふけ
こちょおのゆめもなし
うきよにながされてもいいさ
それがいきざまならば

いちどかぎりのはなのいろ
みごとにさかせたら
ういのおくやまでいろはに
ほへいとちりぬるお

【2A】
ま(っ)かなじょおねつせおう
にしきのこいのように
けだかくいきていたい
たきをのぼるように

だれにもきづかれない
ひかげのなかでさえも
あざやかにはなはさく
みごとないちりんか

【2B】
どれだけあがいても
いずれちるさだめ
さりぎわにまいおちる
これぞはなみちか

【2サビ】
かんたんゆめのまくらなど
うつよでけとばして
ぶきよ(う)でもふできでもいいさ
それがいきざまだから

ひとよかぎりのはなのいろ
みごとにちらせたら
たれぞつねならむいろはに
ほへいとちりぬるお

【ラスサビ】
あさきゆめみしよいにふけ
こちょおのゆめもなし
うきよにながされてもいいさ
それがいきざまならば

いちどかぎりのはなのいろ
みごとにさかせたら
ういのおくやまでいろはに
ほへいとちりぬるお

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

色破ニ歩兵ト散リヌルヲ

投稿用
お題はこちら
作曲:moguwanP様
http://piapro.jp/t/CkHl

和風テイストな曲をなんとなしに聴いていると、サビの最後が「散りぬるを」にしか浮かばなくなって、ならばここは「いろはにほへとちりぬるを」で決まりだなと思ったら一文字足りなくて『色破ニ歩兵ト散リヌルヲ』になりました。

頑張って意訳すると:色(形有るもの)は壊れる、(人の命も)歩兵のように(摂理の命令に逆らえず)死に向かい歩き続け、いずれは散るしかないんだ(けどどうせ散るなら盛大に花を咲かそうぜ)



元ネタになった「いろはにほへと・・・」解説

色は匂へど散りぬるを
我が世たれぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔ひもせず

色(しき)(=物資的現象)の花は匂うけれども散ってしまうのに
私の人生も誰も永遠でありえようか。
有為(人間の所行)の深い山を今日越えて(涅槃へGO!)。
浅はかな夢など見るまい、酔ったりもしない(常時賢者タイム)。

(歌詞的には元ネタと逆を行ってます)

中国の古い言葉解説

胡蝶の夢・・・蝶になって飛ぶ夢も、今の自分も同じ自分である。現実であり夢である。この世は夢で、夢が現実なのかも知れない。-世にも奇妙な物語-

邯鄲夢の枕・・・この枕で寝ると壮大なスケールの人生を一瞬で疑似体験できる。ドラ〇もんの秘密道具の如き枕。実はビデオゲームに近いのかもしれない。

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投稿日:2017/10/16 02:41:07

文字数:1,161文字

カテゴリ:歌詞

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