毎日 同じ事の繰り返し。

もはや見慣れた街路樹、行き着けの喫茶店、既に飽きたいつもの珈琲の味。
毎日 同じ人の顔を見て、同じような会話をする。
コンビニのバイトすら事務的な作業の繰り返し。


永遠に続くかと思われる程、同じ事の繰り返し。


可笑しいね。
今更ながらに気づいた。
僕らの生活は何かの繰り返しだらけだ。
僕らは、毎日、生きることを繰り返す。
繰り返し、明日は来る。
繰り返し、僕らは生きる。


錆付いた街の懐かしい匂い。
視界を占める灰色の街並み。
いっそ高慢と云えるほど最期の見えない街の空。



僕は壊れかけた街を毎日毎日 走る。



停まることなんて想像したこともない。
自分に最期があるなんて想像出来ない。



ただ、この街の中で繰り返すだけ。
それしか、知らない。
それしか、出来ない。



ホントに異常なのは誰?それとも何かか?
ただ命の灯(ひ)を喰らい続ける僕か、それとも天に産み棄てられたこの街か。



…そんな答えなんて知ったところで 僕は変わらない。




僕はこの街で 息をする。



それが、すべて  すべて  すべて  ――――僕の総(すべ)て。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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「 生希(いき) 」

【KAITO】現代パロ風の日常、な感じで。

閲覧数:159

投稿日:2011/07/25 21:46:09

文字数:525文字

カテゴリ:歌詞

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