「期待はずれ」　と　声が聞こえた
あれはいつか　の　古い耳鳴り
「嫌われ者」　と　指をさされた
あれはいつか　の　傷跡

塩水がそっと　頬を流れた
それはいつだった？　破れた記憶
あの日々はそっと　僕を壊した
もみくちゃになった　傷跡

流れた雫が君を濡らした

「いつか　いつか　まだずっと続く明日へ
私が　君を　連れてくから
どうか　どうか　諦めたりしないで」
聞こえた　声に　聞こえないふり　した


君はいつだって　僕を励ます
それはいつだって　遠い耳鳴り
なのに今だって　僕に微笑む
それも振り切って　無視した

塩水がそっと　頬を流れた
それはいつだった？　途切れた記憶
あの日々はそっと　僕を壊した
消えることない　傷跡

流れた雫は君を汚していく

見えない　ふりした　気づいて　いたのに
もう届くことはない声　あんなに　聞こえていたのに


誰もいなくて　君がいなくて　いつでも隣にいてくれたのに
寂しくて泣いて　悲しくて泣いて　それでも君はどこにもいない

帰って来てよ　隣にいてよ　いつもの笑顔で声を聞かせて
僕が傷つけた　君の心には　どれほど傷が溢れただろう

気づかなかった　気づけなかった　いつでも隣にいてくれたのに
寂しくて泣いて　悲しくて泣いて　それでも君はどこにもいない

帰って来てよ　隣にいてよ　いつもの笑顔で声を聞かせて
君が呟いた　別れの言葉は　誰より強く　僕を切り裂く