青白い廊下 静寂に耳を塞ぐ 狂気 正気 酩酊の中
霊安室の灯り 脆弱な夢ばかり 安置され飲み込まれた

聖者の収容 狂者の脱走 中庭で踊る姉妹の様相
月の形相 注射と幻想 彷徨えど逃げ出せない

階段に染みた赤 盲目が嘲笑う 全棟 消灯 欄干と風景
配管の大迷路 惨状の廃経路 肺は焼け、喉は溶けた

感情を刺して 愛を抉って 他にあと何を消せばいいの?
救われるの?満たされるの?医者と看護婦は俯いていた

「ねえ、夢を見ていたんだよ」
「ここは夢の世界だったよ」
「ねえ、夢を見せて欲しいな」

そこで夢を抱いて刺した

無個性な夜と暴虐な街が病棟も人も変えてしまった
残酷な記憶 空白に憧れた私達は消えていく

一人ずつ沈んでいく 安らかな顔に曇りはなく
病室は抜け殻 この病棟の証も記憶も消し去って
隔たりも争いも無くなった世界に行けたらな
正面玄関の扉に錠前をかけて「おやすみ」を捧げて眠り続けたいな

廃病棟は夢の亡骸と眠る

ライセンス

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廃病棟は夢の亡骸と眠る

廃病棟は夢の亡骸と眠るの歌詞です。

閲覧数:373

投稿日:2014/07/19 22:27:31

文字数:418文字

カテゴリ:歌詞

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