放課後の下駄箱で 見つけた白い封筒は ワタシ宛
まさかまさかと思うその中身 今までにない出来事――「恋文」!
校舎の屋上 足を運ぶと 待ってたアナタは同級生
よく知ってるアナタに 最初に言いたいことは――
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もっと感情を込めて 婉曲も過ぎれば滑稽よ
アナタの甘い言葉 ワタシまで届かない
「書き直し!」
電子機器全盛の時代に直筆なのは良いけれど
もう少し文章力の技量を伸ばせば上々かな?
ワタシに惚れたのが運の尽きってヤツね
【理想的恋物語】のためよ 覚悟して!
普段は眠る夜更け頃 目の前にはペンと白い便箋
言った以上ワタシも準備しなきゃ 彼に渡す完璧な――「御返事」!
普段から考えてたコダワリ それこそが仇になる
よく考えて! ワタシが最初に言うべきことは――
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行き過ぎた夢想主義者 過情表現が止まらない
ワタシの甘い言葉 アナタに聞かせられない
「書き直し!」
冴えない文学少女から一歩踏み出せるかな?
でも現実は甘くない 歴史に学べる賢者でもない
先人の知識だって 結局ワタシ次第なんだって
それも知って けど焦って 怖がって だって だって――
やっぱ無理!
〈光陰矢のごとし〉って言うけど、その通り時間は進む→進む→進み過ぎる!
季節も素通り 難儀な茶番にアナタを巻き込んだまま……
ヒトの逃れ得ぬ事象・性質[生⇔死 / 自我・衝動]
終わらぬ分析行動――何故人は愛を囁くの?
{哲学、心理学、言語学、芸術学、生物学、歴史学、etc...}
これらから導き出すとするならば?
……ていうか、今の問題はそこじゃない!
いつからか縛られてたコダワリ 一度きれいに「白紙化」
焦らないで ワタシがアナタに伝えたいこと――
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結果に目もくれずに 過程に最上級を求めた
そんなワタシのわがまま 聞いてくれたアナタに――
「 」
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言葉で伝えること 感覚で伝わること
全て重なり合って 『アイ』は象られる
「改めて、はじめから。」
「月が綺麗だ」なんて アナタは言わないで
伝えてほしいの アナタの「文法」で
飾らなくていい 不恰好でもいい
ワタシもきっと言えるから――
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