『狂気の鬼事』


 ずっとずっと長い間この時を待っていたんだ
 鎖に繋いででも絶対おまえを離さない

 周りは敵だらけでひとり生きてきた
 いつ殺されるかわからないそんな環境(せかい)で
 「警戒ばかりじゃ疲れる」と手を差し伸べたおまえ
 暗い心に光差し込むのを感じた

 やっと光を見つけたと思っていたのに
 おまえはすでに他の男のもとで笑ってた
 おまえを手に入れた男が羨ましくて妬ましくて
 気がついたら刃を握っていたんだ

 許さない許さない おまえを手に入れた男
 赤い池に沈んだまま二度と動かない
 逃がさない逃がさない 俺から逃げるおまえ
 追いかけて腕をつかんで抱き寄せて囁こう
 「どこにも逃がさない おまえは俺のものだ」

 鳥かごに閉じこめて外へ出られないように
 羽根をもいで俺しか見えないようにしたい
 おまえがそれを望まないからあえてしないだけ
 その気になればいつでもできるんだ

 いつからだろう 恐怖の色しかなかったのに
 俺の孤独知って歩み寄ろうとするおまえ
 そのいじらしさに愛しさがこみ上げて
 気がついたら鎖を握っていたんだ

 耐えられない耐えられない おまえを支配したい
 鎖で手足繋いで素肌暴いてしまおうか
 逃げられない逃げられない 泣いて許し乞うおまえ
 シーツの海にふたり沈んで溶けてしまおう
 「もう二度と離さない このまま俺と×××・・・」

 これでもう邪魔するやつはいないと思ってたのに
 ずっとずっと一緒にいられると思ってた
 親友(とも)だと思ってた男が俺の目を盗んで
 あいつの鎖を切って逃がしてしまうなんて・・・・・・

 許さない許さない 俺から逃げるおまえ
 背を向けて鎖引きずりひたすら走る
 追いかけて追いかけて 短い鎖に手をかける
 鎖つかんで抱き寄せて耳元で囁こう
 「逃げるなんて悪い子だ 逃げた罰を与えよう」

 認めない認めない 俺を愛さないおまえ
 心が俺を拒むのならば壊してしまおう
 逃がさない逃がさない ようやく手に入れたおまえ
 虚ろな眼(まなこ)俺を映す 抱きしめ合おう
 「ようやくおまえを手に入れた 永久(とわ)に俺のものだ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

狂気の鬼事

神威がくぽオリジナル曲「狂気の鬼事」の歌詞です。
「きょうきのおにごと」と読みます。
「狂愛」をテーマにして書いてみました。
ちなみにうちの妹は「きょうきのおごと」(「に」はどこいった)と読みました(笑)

曲はこちら→ http://piapro.jp/t/SbBa

閲覧数:253

投稿日:2013/12/15 23:56:56

文字数:917文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました