1・

Aメロ・男:

何処か遠くおぼろげな月明かり
射して額に手を当て俯く
鮮やかなまでにモノクロの世界
今宵も月が舞台を照らして


Aメロ・女:

あの月明かりの下を彷徨って
貴方の髪の香りを頼りに
深い森を緩い足取りのまま
今宵も始まる甘い駆け引き



Bメロ・男:

瞳に映るのは輝いた月に照らされて微笑む貴女の姿だけ
抱きしめることも叶わない私に出来ることは貴女と歌うことだけ

Bメロ・女:

疲れも知らずに貴方のことだけ求める私に貴方は優しく
微笑んでくれる。それだけのことで跳ね上がる鼓動を押さえつけて歌う



サビ・男女:

let's singing.
二人さえ 隠してしまうくらいに
暗い森の奥の舞台には 月の明かりが満ちていて

let's dancing.
二人だけ 「もう何処にもいけない」と
錯覚すらも覚える 幻の影絵を見ていた




2・

Aメロ・男:

だけど貴女に教えてあげなくちゃ
最初から住む世界が違う、と


Aメロ・女:

悲しげに揺れる貴方の瞳に
私は何をしてあげられるの?


Bメロ・男:

私は吸血鬼。血に飢えた獣
だけど貴女には触れられることなく
連れて行けるなら連れて行きたいけど
暗い世界は貴女には似合わない


Bメロ・女:

貴方は言う、全ては幻なんだ、と
「恋」と見間違えた月夜の幻、と
そんなの嘘だわ、信じたくなどない
戻れなくてもいい どうか連れ出して


サビ・男女:

but singing.
最後だと 言い聞かせて手を取った
冷たい感触にもう「愛しい」と告げることもなくて

but dancing.
最後でも 微笑んでくれたならば
まだ救われるのに、と
涙に映る自分を見ていた



サビ・男女:

そしてひとりだけ森の奥の舞台に取り残されて
観客にすら見放されたままで

だけどもう一度 出会えることを信じて
伝えたい台詞を繰り返す彼女を月が見ていた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【響震路・焔音レイ】月夜の幻【UTAUオリジナル】

【響震路・焔音レイ】月夜の幻【UTAUオリジナル】 (3:28) http://nico.ms/sm19720755

こちらの歌詞です。

「吸血鬼と少女の切ない恋物語」というお題でした(*´∀`*)

Aメロで物語を展開し、Bメロで思いが交差し、サビで声が重なる、というイメージで歌詞を書きました。

閲覧数:281

投稿日:2013/02/19 12:08:39

文字数:822文字

カテゴリ:歌詞

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