燃える提灯の数珠繋ぎ
無数の影を拾う石畳

迷子の手を引く少年の
耳にお囃子の音が染み渡る

熱を含む風吹き抜けて
廻る紅の風車
ひとつ取って髪に挿せば彼の子も笑う

からり下駄の音響かせて
跨ぐ現と夢の境
面を被りさあ踊りゃんせ
宵を泳ぎて渡る夏祭り

ふっと足を止め見上げれば
天に広がる川の流れ
指でさし示す流れ星
願い乗せ山向こうへ消えてった

行けど行けど混み合う道の
右も左も知らぬ人の顔

迷子の目に浮かぶ涙を
拭いやる袖絞り立ち尽くす

どこか遠く聞こえた唄に
思い出した懐かしい場所
顔を上げてもう一度彼の子の手を引く

からり下駄の音響かせて
進む現と夢の境
甘く香る見世に誘われ
宵をまといて踊る夏祭り

二人口ずさむわらべ歌
つなぐ小さな手の温もり
そっと見守るは願い星
道を示してきらり瞬いた

たどり着いた蓮池の縁
ふわり舞い上がる蛍の火
見つめる二つの金の目
迷子の迎え

凛と鈴の音響かせて
混ざる現と夢の境
闇の向こうへと手を振って
この世へ続く道を引き返す

からり下駄の音響かせて
今日は現と夢の境
面を被りさあ踊りゃんせ
続く囃子の律に身を任せ

宵は幻想ぞ咲く夏祭り

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

宵宮渡り

動画公開されました!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29757735

迷子になって泣いてたあの子はこの世のものじゃない何かでした。
ハレの日には何かが起こる。
宵宮的な雰囲気が出てたらいいなと思います。

閲覧数:798

投稿日:2016/10/02 18:11:35

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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