集約駅の ガード下
ギターを弾く女の子
寄れたコード気も留めずに
瞳に夢を宿し唄ってた
傍で駆け回る ドブネズミ
お弁当のゴミ 分け合って
逞く生きてる そんな日常 ひとつ

ヒトの上に人は 造らない
そんな訓え すゝめても
辺り見渡せば あちこち
数字の組体操 ばっかり
下敷きの列から 弾かれて
上なんてもっと登れない
ボクの居場所なんて
何処にも有りやしないな

報われない 浮かばれない
赤丸印すっ飛ばして
褒められない 求められない
開幕2秒即そっ閉じ
埋められない 抜け出せない
身動きひとつ取れなくて
無い無いばかりの
ボクら依り合った世界

張り裂ける程聲を張り合って
見上げる程想いを積み合って
存え在る証をうち明けろ
ヒトは皆平等だと掲げ合って
実りを藝える術を出し合って
創り上げた理想の国


何者にもなれなかった
何者かになりたかった
そんなボクにも許された
タマシイを燃やす蝋燭さ
だから世界を 照らし出す
抗え 表現者
恐れる事なんて
何ひとつも無いから

格差も無い 贔屓も無い
値を踏む音も聞こえなくて
規準も無い 序列も無い
駆けっこゴールはヒトそれぞれ
期待も無い 世襲も無い
カエルの仔も孵らなくて
いないいないばぁ ほら
偉そうなヤツはもう居ない

有り余る程「好き」を分け合って
有りふれた「嫌い」すら受け入れて
溢れ落ちる気持ちに嘘は無い
ぐぅの音も出ないほどにラフで良い
とりどりの筆にココロのせて
彩られた理想の国


際限ない声は消える事はない
制限ない感情は誰にも止められない
誰だって 愉しくって
独り占めするわけじゃないさ
失うのは怖い
だから 全部分け合って
ひとつ

ギター抱えたあの子は今でも
瞳に夢を宿し唄ってた
支え合えば傷も痛む事は無い
ほら 共に産み出すそんな主義（スタイル）で
誰もが笑顔で満たされるなら
此処はまさに理想の国
ボク達が棲まう理想の国

報われずとも 浮かばれずとも
実りを藝える 術が在る
不平を唄え 不満を描け
さぁ抗え 表現者
世界に （仕返し）ありがとうを