衝動純粋を湛える笑みの
激動無我の尊大な笑みの
知られざる悪を帯びた
鳴き声喧騒の中に逸した常識

本能漫然と蔓延る舌の
高慢不律の態度の調べの
緩怠なその正義を並べた
鳴き声嬌声をして脱した良識

目に目を浮かべて
同時に挙げる掌は
怠惰を掴めそれが純粋
決して夢を見ることなかれ

目に目を合わせて
最大の爆笑で
痴態を晒すそれが歓声
決して夢を語ることなかれ

昂奮俗衆を纏める囁きの
混乱陰惨に弾圧の統治の
野次の馬の骨を鳴らして
鳴き声相殺にして絶した陰徳

鎮静一つに纏まる囁きの
平定わずかな反抗への等閑の
仮初にして翼を砕いて
鳴き声悲惨と微笑む解した陽徳

舌に舌を準え
危篤なる正義は
死線に向かうこれが激励
決して夢を騙ることなかれ

舌に舌を擬え
躄地の独唱で
白眼を剥くこれが喝采
常常夢を貪り続けて
知らぬ間の汚濁に塗れてゆけ