また 朝陽が照る 君はいない 気づいていても
まだ 認められず 目覚め拒み 時計を止めた

あゝ 目映いほど 凛と伸びた 嫋やかな背に
呑みこんだ言葉 絡んだまま 喉を焦がす

梔子 薫る季節 日陰に 咲き誇る
手折る 清らな花 罪と知れども

溢れる 零れる 心の破片
溺れる 壊れる 刹那の夢夜
浮つく正気を 蝕む熱
薄らぐ残り香 言葉もなく
頬を伝う 慕情は深く



 溢れる 行動 零れる 鼓動
 溺れる 紅楼 壊れる 孤独
癒えない傷痕
 纏える 芳香 惑える 僕
 薄らぎ 蒼白 ため息 吐く
頬を伝う
 嗚呼 慕情は不覚


空蝉むなし短夜 やまない蝉時雨
君もまたどこかで ないているのか

贖うことさえ 許されずに
「それでも私は倖せです」と
微笑み浮かべて 失せゆく影
この腕が抱くのは 抜け殻だけ
夢に夢見 重ねる逢瀬


愛しむ 空の蛍籠
君のいない箱庭
さまよう 宛てない 想いは
とめどなく


溢れる 零れる 流れる 時
孤独に 皮肉に 月日に 沈む

埋まらぬ空白 終わらぬ夢
癒えない傷痕 なんども抉り
痛み繋げる 現実さえ
欺き囚わる 幻の夜
喉を焦がす 口無しの罪


 蛍籠 抱きよせ
 浸る過去 飽きもせず

夢に夢見 重ねる逢瀬


 沈む月 欺き
 刻む傷 故意に
 酔えど 咎変わらず
 乞えど語らう ことは叶わず
 言葉絡まる 来ない君を待つ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夏の傷痕(曲:うあじゃ さん)

応募先⇒http://piapro.jp/t/nBIK

最初のバージョン:ひらがなver.
※あまりにもノリノリで常用外の語句を多用しすぎたので、読みを用意しました。

夏の季語で時制を表しています。

三夏……箱庭/短夜
仲夏……梔子/蛍籠
晩夏……空蝉/蝉時雨

せっかくのダブルボーカルを活かしきれず申し訳ありません。

7/14変更点
「覚めやらぬ」→「終わらぬ」
「すりぬける」→「失せゆく」
一音減らしてみました。

8/7変更点
ラップ詞(※)追加
すみません、遅くなりました。
できるだけ字数あわせたつもりですが、ズレがあれば調節いたします。

閲覧数:446

投稿日:2015/08/09 11:10:47

文字数:600文字

カテゴリ:歌詞

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