子供の頃強くてかっこいい
正義の味方憧れていた
愛する人を敵から守る
そんな誰かを目指してた

あなたから褒められて喜んでもらえたら
受け入れられた気がしたよ

何色にも染まらない決意で
見えない波に抗ううちに
目に見えるものばかり集めて
信じることをやめていた

どこまでも追いかけてそれなのに遠ざかる
愛は陽炎のように
名声の欲望は苦しみを連れてきて
僕に現実を告げる

もし空っぽなこの心を満たす何かを手にすれば
忘却に流された過去もいずれすべてが報われるだろうか
沈黙の闇に消えた自己(おのれ)という名の道標
夢という太陽も今は分厚い雲に隠れて影を失くした

居場所を探してる僕のアイデンティティ
鏡に映ってた瞳の奥くすんでいた光

どうやって今まで泣いたり笑ったりできたのだろう
そんなことも忘れてしまった時間(とき)の流れは冷酷すぎる

もし空っぽなこの心を満たす何かを手にすれば
忘却に流された過去もいずれすべてが報われるだろうか
沈黙の闇に消えた自己(おのれ)という名の道標
あの頃の無邪気さも今は冷たい雨に打たれて錆びついていく

消えていく
風に吹かれていく