「君の描く世界に」

[メロa]
君が描く街の絵の 黄色い家の窓の奥
君を覗く僕の目は 黄緑で塗られて
逆さになった自販機の 釣銭口に挟まれ
身動きがとれぬ僕らの
いざこざの底 行き先はどこ?

[サビa]
教典を亡くした 金色の鴉は
○×△ 智の海に身を投げ
砂埃に塗れた ガラス像はかすける
灯台の橋 電線の家
これが君の 描く世界?

[メロb]
薄暗い部屋の奥
掲示板《キャンパス》へと向かう君
僕が声をかけても
何も 届かない
君の瞳の先には
誰ともしれない奴ら
黒い仮面を付けて
騒いでる はしゃいでる

[メロa']
文字だらけの海の上 浮かんでいる僕の船
転覆寸前大惨事 君はほくそ笑んでる
血糊だらけのゴミ箱 黒く汚れた心臓
在ると信じた感情 煮えた

[サビa]
標識を亡くした 赤色の車は
海山谷底 暴走を始めた
黒埃で汚れた 薔薇薗は火の淵
鉄塊の雲 陶磁器の山
これが君の 描く世界?

[メロc]
僕も描いてる 誰も描いてる
理想の名の下 エゴノミー世界を
エコとか愛とか 誰かの都合に
螺旋に錐揉み 居場所を無くす

それでも誰かの 台本通りに
二の句を継いでは 足場を固める
素知らぬ顔して 違う歌唄う
君の目に僕は 滑稽に映るだろう

[メロa'']
凪いだ波の中の過去 息継ぎできぬ海の底
聳え立ってる塔の上 君は瞳を伏せて
涙は海に溶けていく 声は泡に溶けていく
身動きが取れぬ僕らが
叫ぶのは何? 欠けるのはどれ?

[サビb]
金色の鴉と 赤色の車は
共に風となりて 石の上を掠める
薔薇もガラス像も 溶けて今は幻
雲の上の君は 胸を掻き毟っている

神であれども 人であれども
安穩の概念 造り出せぬ理
生きてる価値死んでる価値 全ては無へ戻る

世界《あくむ》の隅 僕らの声 ノイズのまま 0へ還り
君の描く 世界の地図 ただの日焼け 白へ還り
悶える 聞こえる 誰かの描く 世界《りそう》の音


<よみがな>
きみがえがくまちのえの きいろいいえのまどのおく
きみをのぞくぼくのめは きみどりでぬられて
さかさになったじはんきの つりせんぐちにはさまれ
みうごきがとれぬぼくらの
いざこざのそこ いきさきはどこ?

きょうてんをなくした きんいろのからすは
まるばつさんかく ちのうみにみをなげ
すなぼこりにまみれた ガラスぞうはかすける
とうだいのはし でんせんのいえ
これがきみの えがくせかい?

うすぐらいへやのおく
キャンパスへとむかうきみ
ぼくがこえをかけても
なにも とどかない
きみのひとみのさきには
だれともしれないやつら
くろいかめんをつけて
さわいでる はしゃいでる

もじだらけのうみのうえ うかんでいるぼくのふね
てんぷくすんぜんだいさんじ きみはほくそえんでる
ちのりだらけのゴミばこ くろくよごれたしんぞう
あるとしんじたかんじょう にえた

ひょうしきをなくした あかいろのくるまは
うみやまたにぞこ ぼうそうをはじめた
くろぼこりでよごれた ばらぞのはひのふち
てっかいのくも とうじきのやま
これがきみの えがくせかい?

ぼくもえがいてる だれもえがいてる
りそうのなのもと エゴノミーせかいを
エコとかあいとか だれかのつごうに
らせんにきりもみ いばしょをなくす

それでもだれかの だいほんどおりに
にのくをついでは あしばをかためる
そしらぬかおして ちがううたうたう
きみのめにぼくは こっけいにうつるだろう

ないだなみのなかのかこ いきつぎできぬうみのそこ
そびえたってるとうのうえ きみはひとみをふせて
なみだはうみにとけていく こえはあわにとけていく
みうごきがとれぬぼくらが
さけぶのはなに? かけるのはどれ?

きんいろのからすと あかいろのくるまは
ともにかぜとなりて いしのうえをかすめる
ばらもガラスぞうも とけていまはまぼろし
くものうえのきみは むねをかきむしっている

かみであれども ひとであれども
あんのんのがいねん つくりだせぬことわり
いきてるかちしんでるかち すべてはむへもどる

あくむのすみ ぼくらのこえ ノイズのまま ゼロへかえり
きみのえがく せかいのちず ただのひやけ しろへかえり
もだえる きこえる だれのえがく りそうのおと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

君の描く世界に(歌詞応募用)

http://piapro.jp/t/OEiD
paraukさんの曲「君の描く世界に」への応募用歌詞です。
ダークな感じで進む曲調の割には、明るく未来のあるようなタイトルでかなり戸惑いましたが、自分なりの答えを出せたような気がします。

閲覧数:199

投稿日:2011/08/22 02:50:13

文字数:1,786文字

カテゴリ:歌詞

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