A
テノヒラ見えないくらいに
集めた色褪せぬものたち
逆さに持ったヤイバに
ヒリヒリ滲みてくものは何？

S
僕らの糸がほら、
細く伸びて影も映さない
僕らにあるものは
誰の目にも映らない

それでいいじゃないか
ここに感じていれば
それでいいじゃないか
ただそれだけを願っていた
嗚呼

A'
セオリーや癒えない腐敗に
目覚めた消え失せぬモノポリー
頭に残った曖昧
無理矢理解(ほど)いて、
ぐちゃぐちゃに絡まる

S
僕らの色はまだ、
澱む森に翳り知らぬフリ
僕らにあるものは
僕らだけに見えるから

それでいいじゃないか
君とふたりでいれば
それでいいじゃないか
ただそれだけが願いだった
嗚呼

LS
僕らの糸がほら、
細く伸びて影も映さない
離れてく感情は
誰の目にも映らない

遠く鐘が泣いた
粉雪落ちてゆくよ
これでいいと言ったのは
ただあなただけを想っていた

それでいいじゃないか
ここに感じていれば
それでいいじゃないか
ただそれだけを願っていた
嗚呼