１、
白い　ため息　赤い　てのひら　
今　願いを叶えて
冷えた心に

二人　歩いた　時は　終わった
ねえ　時間を戻して
涙が止まらないから

永久（とわ）の誓いが　明日（あす）の悲しみに変わって
溶け合う　絆で　二人が作った　　
雪の　うさぎ

巡り　来る　遥かな　この　季節が
寂しさと　私を　雪に隠し
見えない　雫が落ちていく

争いが　私を　一人にして
憤り　あなたを　攫っていく
舞い散る　欠片が　溶けていく
夢の　終わりを

２、
丸めた　淡雪（あわゆき）　埋めた　ビー球
ああ　思いが溢れて
切なさの　糸が切れた

冬の　景色が　今日の　苦しみに変わって
絡まる　指先　遠い日　の記憶
夢の　終わり

巡り　来る　遥かな　この　運命（さだめ）に
押し寄せる　吹雪が　壊していく　　
会いたい　気持ちが　満ちていく

争いが　二人に　別れを呼び
繋がった　未練が　断ち切れてく
あなたの　所へ　飛んでいく　
雪の　うさぎよ



【ひらがな表記】
１、
しろい　ためいき　あかい　てのひら
いま　ねがいをかなえて
ひえた　こころに

ふたり　あるいた　ときは　おわった
ねえ　じかんをもどして
なみだが　とまらないから

とわの　ちかいが　あすの　かなしみにかわって
とけあう　きずなで　ふたりで　つくった
ゆきの　うさぎ

めぐりくる　はるかな　この　きせつが
さみしさと　わたしを　ゆきにかくし
みえない　しずくがおちていく

あらそいが　わたしを　ひとりにして
いきどおり　あなたを　さらっていく
まいちる　かけらが　とけていく
ゆめの　おわりを

２、
まるめた　あわゆき　うめた　びーだま
ああ　おもいがあふれて
せつなさの　いとがきれた

ふゆの　けしきが　きょうの　くるしみにかわって
からまる　ゆびさき　とおいひ　のきおく
ゆめのおわり

めぐりくる　はるかな　この　さだめに
おしよせる　ふぶきが　こわしていく
あいたい　きもちが　みちていく

あらそいが　ふたりに　わかれをよび
つながった　みれんが　たちきれてく
あなたの　ところへ　とんでいく
ゆきの　うさぎよ