夜ごと閃くその色は 見事なまでに月に映え
日ごと揺らめくその色は 見事なまでに零れ落ち
嗚呼懺悔の時間と人々嗤いし真紅に消えゆく


アレグロの蒼白は海底に沈みし夢を求め
アダジオの金色は花畑に埋れし愛を探し
プレストの浅葱は人込に隠れし誠を謳う
それらを包みし真紅に夕映えの子守歌を

夜ごと刻まれ霧散する 嗚呼穢れなき純粋心
古ぼけた昔の愛に興味なし
砕かれ壊れた夢に興味なし
腐り爛れた誠に興味なし
嗚呼求めたモノはまだ見ぬ最果てにあると 信じてやまぬ


夜ごと閃くその色は 見事なまでに月に映え
日ごと揺らめくその色は 見事なまでに零れ落ち
嗚呼懺悔の時間と人々嗤いし真紅に消えゆく


世界の果ては由緒正しき聖域と 旅人が謳う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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最果てに

旅人は何かを探しています
それぞれ何かを探しています
けれど旅人が本当に望み求めるものは見つかりません
どれもどれも、望みどおりのものではありません
“嗚呼何故見つからない”
嘆く旅人はひたすら絶望し拒絶します
そして見つけ出した偽物を壊します
何度も 何度も 何度だって
それを見た人々は嗤うのです
愚かだと 憐れだと 滑稽だと
それでも、それでも、
全てを見守る真紅は微笑むのです

「 さあおやすみ 明日はきっと大丈夫 」

狂った色彩に 沈黙と永久の眠りを

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投稿日:2008/03/11 10:58:26

文字数:320文字

カテゴリ:その他

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