カラスが飛んでゆく 我楽多の街中には
ちっぽけな人間が群れる
目の前を横切る 黒猫の気分で
傷つけたものを知らぬまま
誰かが言っていた 嘘吐きたちの朝にも
太陽は東から昇る
それこそ嘘だ、って叫べない僕らの
逃げ道はいつも工事中
棄てられ慣れた昨日が街路樹の枝に絡まり
明日への滑走路は此方。と靡いた
ビニール傘を片手に風化しかけの階段
仰いだ曇り空 やたらと青くて
雨が降るから今だけ耳をふさいで歌おう
張り子の感情を破かないように
アスファルトには微かに雨粒の跡が滲む
僕らも嘘吐きさ そうして嗤うよ
立ち眩むほど眩しい曇り空には僕らの
静かな悲鳴さえ見つからないから
自由落下の速度で自由主義を哭こうか
飛び立つ嘘吐きをカラスが見下ろす
屋上にて(仮)
【埋没作】
イトシン 様 http://piapro.jp/t/GXpT へ応募。
例によって前Ver.にひらがな在りマス。
哀と楽がテーマらしいのですが、だいぶ哀に傾いてる気がする(´・ω・`)
地面まであと○メートル。
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