引っかいて ひとなめして
指先にうつるピンクかざした
夢見た瞬間はあっけないな
あの子の隣遠ざかってく

記憶はいつも不確かなもので
嬉しい声だけ離れない

最後は笑顔だった
そんな気がする サヨナラの瞬間
会えなくなるなんて
思わなかった知らなかった
にじんだ黒い涙 汚れて冷たい

整えられた 可愛い私は
鏡に映った嘘つきな笑顔
壁に残るは白い四角形
あの子のタバコのにおい思い出した

聞き分けある子を演じられずに
何度も困らせた帰り道

そんな私を好きだって言った 嘘つき

あの時知らなかった
気付かなかった二人の距離
光った指先は
影を追い越した夏の光
引っ張ることもできない うずくまるだけ

最後の言葉さえ
思い出せないなんて切なすぎる
歪んだ頬の上
足跡残した黒い涙
宥めて拭って塗り替えなくちゃ

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  • 非営利目的に限ります
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黒い涙

過去作品。

読めば読むほど某姫カットのシンガーソングライターを彷彿とさせる。
愛してやまない、大阪の歌姫。

閲覧数:147

投稿日:2008/05/10 00:11:30

文字数:358文字

カテゴリ:その他

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