潮風に 煽られ
花弁が 一枚
ゆらゆらと 揺らめき
青い涙 を 待ちわびて 散り去った


白い月の 白い光
此方(こちら)へ 向かう 人を照らした
汝(なんじ)に問う 覚悟の程
命に代えても 力が欲しいか

Ah….

想い出を 振り切り
ただ一度 頷き
花弁を 包んで
試される 相応しい 者 なのか を


鋭い棘 指に刺さる
青い涙が 地面に落ちた
白い我(われ)は 強い光 放ち
空へと 一筋 ライン を 描いた


白き世界 色を欲(よく)し
破滅へ 向かった 悲しき 歴史(かこ)
汝(なんじ)ならば 変えられると
希望を 託した さあ 此方(こちら)へ 


扉を開け 時空を 越え
世界を 変えてと ただ 叫んだ
冷たい風 舞う花弁 
それは 我(わたし)の 最期の 一欠片(ひとかけら)





ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

End of the white rose

舞台は色を失いかけている世界。
浜辺の隅にある小さなローズガーデン。

ここで白い薔薇はずっとずっと待ち続けていた。
心から世界を救いたいと願っている者=青い涙を流す者

ある夜、その男は月明かりに照らされながら現れた。
白い薔薇は問う。命を掛ける覚悟はあるか?
男は頷き花弁を包む。
相応しくなければその場で棘の痛みに耐えきれず
涙も流すことなく死を迎える。
そんな試練に男は立ち向かったのだ。

男は青い涙を流し薔薇は強い光を放つ。
そしてまばゆい光の中から時空の扉が現れた。

過去の過ちを止めて、色を取り戻して。

白い薔薇はそんな願いを男に託しながら
最期の花弁を散らしていくのであった。

end

長編戯曲のとある一章
「End of the white rose」

というような感覚で造りました。

閲覧数:101

投稿日:2012/11/27 23:34:27

文字数:361文字

カテゴリ:歌詞

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