夢を見続けていたかった
目覚めは哀しい 鳥の声
夢の残滓は 消えていく
だけど 涙のあとは 頬に残ってた


(1番)
空の蒼さに 心奪われても
指先さえも 触れられはしない
果てない高さは 戻れない夢と
おんなじくらい遠いものだからね

朝 見ていた夢に 出てきた誰か
ゆれる金色の海
きみの のばされた小指に
僕はそっと 触れたさ
絡めた指の儚さに 少しだけ泣きたくなる
誰かの声と約束は 通り過ぎておぼろげな
夢の中だけでよみがえる 遠い記憶

夢を見続けていたかった
目覚めは哀しい 鳥の声
夢の残滓は 消えていく
だけど 涙のあとは 頬に残ってた

(2番)
夢の終わりに 途中で気付いてた
空のように声 遠くなったから
目覚めたあとも 戻れない夢の
最後のときの記憶だけはっきりと

『ああ 失ったもの 夢の中でも
失くしつつあるのかな』
焼けて 炭になった稲穂に
僕はそっと 触れたさ
ざらりと痛い手触りが 本当の記憶の感触
指に残る黒の色は 燃え落ちた過去の証
この夢が終わることなんて わかっていたよ

それでも

夢を見続けていたかった
目覚めは哀しい 鳥の声
夢の残滓は 消えていく
だけど 軋む痛みは 胸に残ってた

夢の残滓は 消えていく
だけど 涙のあとは 頬に残ってた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夢の残滓

起きたら霧散し、思いだせない夢。覚えてるおぼろげな輪郭と確かに残った感情。
幸せだった頃の夢を見て、そんな不確かなものなのに、戻りたい、もっと夢を見ていたいと願ってしまう詞を綴ってみました。一人称は僕ですが性別は限定してません。
失った理由等は、失った事実だけあればいいかな、と思ったので極力省きました。
金色の海=収穫直前の稲田です。

もしお気に召して使っていただける場合、使いやすいように言葉を変えたり一人称を変えたり、音数を調整したり切り張りしたり、要らない歌詞を消したり無かった歌詞を増やしたり、一部だけ抜き出したり、ご自由に改変してください。
頭にサビ置いてますが勿論カットしてくださって大丈夫です。

閲覧数:292

投稿日:2008/02/07 04:27:54

文字数:549文字

カテゴリ:その他

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