穏やかな風が吹き
頬を掠めては ふわり 髪を揺らす いつもと同じ
風景に身を委ね 落ちた羽見つめ宙にかざすけれど そんなもの

なんの意味もない ただのミセモノで
「今日も綺麗だ」とあの人は微笑む(わらう)けど
それでも 夢を見ていた

あの大空のその先に 一体何が広がるの?
お願い誰か教えてよ 知りたいの あの向こう側
格子で四角区切られた 世界(ここ)じゃ何も掴めない
今はただの「カゴノトリ」


穏やかな風と
共にひらり 青い羽が降りる いつもと違う
一目で恋に落ちて 夢を語る声伝えたら 彼は

それはそれは素敵な瞳でわたしを見下ろして
「君もこちらが見たいだろ?」と優しく問うからさ
小さく、強く頷いた

あの大空を飛び越えて 入道雲を突き抜けて
どこまでも行きたいの 連れてってよ!早くわたしを
願うだけじゃ始まらない 思い切ってカギを開けた
今日までただも「カゴノトリ」でした


笑顔で差し出す手
ぎゅっとね、指絡めた


初めて見た窓の外 夢にまで見たこの世界
嬉しくて涙が溢れだした

今、大空の向こうまで 入道雲の天井まで
どこまでも行けるの 連れてってよ!君とふたりで
踏み出した夢の空 となりは青い羽
今は「カゴノトリ」じゃない──

山も海も日差しも 街も森も月もあなたも
わたし見ては笑い祝ってくれるの
そう 夢は叶うと教えてくれた 少し大きなその手繋いで
後ろ向かずに まだ見ぬ果てまで
一緒に羽ばたく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ex-「カゴノトリ」

歌詞応募のために作っていましたが応募前に決まってしまったそうなので(笑)
漸く全部書き終えたので頑張った記念にUP

籠入り少女が王子様と出会って自ら飛び出して行くというお話。

閲覧数:175

投稿日:2014/05/10 22:06:54

文字数:621文字

カテゴリ:歌詞

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