チャプター1
ありふれた卓で談笑が続いている
母がそっと笑いかけている、穏やかな日

チャプター2
差し伸べたこの手が小さな命に
救いと安寧をもたらし、今も此処に

それはそれはとても素晴らしい、
どれもこれも愛おしい
この手からすり抜けた結末だ

爛々と光って、瞬いた夜景を見下ろして
僕は、僕が愚かで無力な人間だって思い知った
風がこの頬を撫ぜる度、
これも過ちか、とほくそ笑んだ
選択を違って、違い続けてここまで来た
間が悪かったなんて自己暗示を続け、
瞼閉じても変わらなくて、
前を見据えて歩き出した

チャプター3
手繰り寄せ、掴み取った始まりの道
これから辿っていくことに希望を抱いて

チャプター4
可憐な手、繋ぐもう一方に僕の手
数多の困難乗り越えて、手にした夢

それはどれもただの見込みで
この両目では拝めない
だから今、こうやって此処に立っている

晩餐貪って、包装紙をそっと地に伏せて
僕は此処に至るまでの回想を巡らせていた
親も、子猫も、夢も、君も、
何もかも溢れ落ちていったんだ
混濁の視界で番いの靴紐を結んだ
もうさ、解けていたままでも良かったのにね
凪いだ夜の街に包まれて、
柵の向こうへ乗り越えていく

これは神の気まぐれですか?
それとも仕合わせですか?
わからない どうでもいい

さぁ、結末へ

欄干手放して、ぐらついた踵立て直して
目が眩んでしまいそうな街の光見つめ、
雨がポツリ、と降り始めた
最期の舞台に相応しい、なんて
選択を違って、違い続けた馬鹿な僕へ
エンドロールに名前が書かれているといいね
ふわり、と仰向けで夜の街に浮かぶ

サヨウナラ、また会える日まで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

あふたぁわーど_歌詞

閲覧数:489

投稿日:2020/03/13 00:57:53

文字数:705文字

カテゴリ:歌詞

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