ボクがだまったらセミがないた

ボクたちがただ　見つめ合う間に
季節がいつの間にか　移ろい変わっていたね
刻む時間さえ　息潜めて
結んだ小指の先に　繋がれ　絡め取られていたね

砕けた希望　消えた未来
築きあげてた　perfect world　
音たてて崩れていくよ
ボクたちはただ　ふたりぼっち
ふたつの影法師が　無言でどんどん伸びていくよ

あぁ　悲しいよ　影法師　寄り添うのに
ねえ　明日は　ひとつになってしまうのかな


ぽつり残され　梢見上げる
思い出せるのはキミと　降りそそいでた蝉時雨
静寂の中　堪えきれず
零れる　涙がアツイ　
いまは一緒に泣いてほしいのに

ねえ　寂しいよ　何処から見下ろしてるの
あぁ　ボクが黙ると　最後の蝉のこえ


■■かな■■

ぼくたちがただ　みつめあうまに
きせつがいつのまにか うつろいかわっていたね
きざむじかんさえ　いきひそめて
むすんだこゆびのさきに　つながれ　からめとられていたね
　　　　　　　　　　　　
くだけたきぼう　きえたみらい
きずきあげてた　パーフェクトワールド
おとたててくずれていくよ
ぼくたちはただ　ふたりぼっち
ふたつのかげぼうしが　むごんでどんどんのびていくよ

あぁ　かなしいよ　かげぼうし　よりそうのに
ねえ　あすは　ひとつになってしまうのかな

ぽつりのこされ　こずえみあげる
おもいだせるのはきみと　ふりそそいでたせみしぐれ
せいじゃくのなか　こらえきれず
こぼれる　なみだがあつい　
いまはいっしょにないてほしいのに

ねえ　さびしいよ　どこからみおろしてるの　　　　　　　　　
あぁ　ぼくが　だまると　さいごのせみのこえ