目が覚めた時に 見渡した景色
初めて見たはずの知っている場所
物語のはじめはきっと唐突で
ある一定の地点から進んでいく

与えられたのは平凡な役割
僕の代わりなんていくらでもいて
何も持たない、名前すら残らない
代替可能な存在らしい

幸せだった瞬間を切り取るように収めた
あと少しの時間だけでも君のそばにいられたら
結末は変えられた?
否、どうにもできやしないかな
脇役にすらなれなかった
どこかの誰かの話

結末はきっとありふれたもので
面白味のないハッピーエンドだ
起承転結で構成された日々
敷かれたレールをただ進むだけ

見える場所だけ綺麗に飾った
やりきれない感情と空白。
「みんなで幸せに」なんて不可能だ
誰にも届かない
そんな、独白。

幸せだった瞬間を切り取るように収めた
あと少しの時間だけでも君のそばにいられたら
結末は変えられた?
否、どうにもできやしないかな
脇役にすらなれなかった
どこかの誰かの話

結末はハッピーエンドだ
幸せな時間が終わってしまう
それがどうにも悲しく思えて
主役の彼らは本当に幸せだっただろうか
そんなことを考えてしまうのだ
なんて
エンドロールに名前すら残らない僕には関係のないことだが
これは一体、誰にとってのハッピーエンドなのだろう
「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」

幸せだった瞬間を切り取るように収めた
あと少しの時間だけでも君のそばにいられたら
結末は変えられた?
否、どうにもできやしないかな
脇役にすらなれなかった
どこかの誰かの話

捨てられたこのシナリオを何度も指でなぞるように
同じような結末をまたずっと繰り返してる
僕はここで終わるのか
また、何も残せないのかと
せめて、せめて花束を
見届けてはくれないか。
エンドロールに花束を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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エンドロールに花束を

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投稿日:2023/08/06 02:28:24

文字数:772文字

カテゴリ:歌詞

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