ここに流れつくのは　まがいもの
きれいなものはみんな　うそだもの
わたしの眼を焼く　星の海
喪われるまえに　葬りたい

きみが消えて　灯が消えて
うつろに揺らぐ日々　いくつ　数えただろう

薄いまぶたごし　感じてた
たしかな熱は　いつしか失せた
にじむ星々の命も
いずれ終わるから、かなしい

壊れた町に棲む　愚か者
もう追いだせやしない　負のけもの
腐ったこころを持つ　魚たち
世界の終わりをうたがわない

ぽつりぽつり　こぼす音
わたしはひとり　声　傷　喪ってく

枯れ果てた喉で　あがいても
崩れ落ちる時が　あざ笑う
滅びのさだめの手をとり
永遠はない、と叫ぼう

たとえ愛しても
笑いあっても　手をつないでも
見つめあっても　どんなことでも
思い出たちは　きれいなほどに毒に変わるよ

星を墜とそうと　思ったの
まぶしすぎて　見てられないから
遠すぎる空の焔が
きみの熱に似て、苦しい

廻る燃える　道化師みたい
もうどこにだって　行けはしない
いきどまりで焼かれつづけ
やわらかな、灰に変わる

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【ひらがな】

ここにながれつくのは　まがいもの
きれいなものはみんな　うそだもの
わたしのまなこをやく　ほしのうみ
うしなわれるまえに　ほうむりたい

きみがきえて　ひがきえて
うつろにゆらぐひび　いくつ　かぞえただろう

うすいまぶたごし　かんじてた
たしかなねつは　いつしかうせた
にじむほしぼしのいのちも
いずれおわるから、かなしい

こわれたまちにすむ　おろかもの
もうおいだせやしない　ふのけもの
くさったこころをもつ　さかなたち
せかいのおわりをうたがわない

ぽつりぽつり　こぼすおと
わたしはひとり　こえ　きず　うしなってく

かれはてたのどで　あがいても
くずれおちるときが　あざわらう
ほろびのさだめのてをとり
えいえんはない、とさけぼう

たとえあいしても
わらいあっても　てをつないでも
みつめあっても　どんなことでも
おもいでたちは　きれいなほどにどくにかわるよ

ほしをおとそうと　おもったの
まぶしすぎて　みてられないから
とおすぎるそらのほのおが
きみのねつににて、くるしい

まわるもえる　どうけしみたい
もうどこにだって　いけはしない
いきどまりでやかれつづけ
はいになり、まっておちる