去年の正月は旅の途中
クリスマスツリーの形の門松を見て歩いた
大きなあげパンを新聞紙に包んで
大きな口をあけて売つてる男がゐた

すり減つた靴底のゴムの粉を
この街にくつつけて君は行つてしまふ
気の早い街灯の照らす道を
森や川と取り換へて

去年の流行り物今年も流行つてる
観光センターの二階の手すりの間に顔を出して
もしも漫画みたいな目をしたペンギンがゐたら
とつても気持ちが悪くてむしろ怖いだらう

テレビに映された遠い雷の音を
どこまでも追ひかけて君は行つてしまふ
背の高いアラカシのどんぐりの実を
なつかしがりもしないで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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遠雷

閲覧数:37

投稿日:2018/05/19 14:30:43

文字数:264文字

カテゴリ:歌詞

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